ステージ3の私が抗がん剤治療と並行して取り組んだ食事療法

食事療法

広汎子宮全摘手術後、傍大動脈リンパ節まで転移があることが発覚し、ステージⅢc2期の状態と判明した私。
術後に抗がん剤治療を6クールすることになりました。
主治医を信じて治療に臨む、ということ以外に、自分で何かできることはないか、と考えて取り組んだのが食事療法でした。

結果的に、その後転移や再発なく過ごせているのは、手術後の時期にしっかり食事療法で体質改善をしたおかげもあるのかな、と思っています。

この記事では、私がその時どんな情報を参考にして、どんな食事療法を取り入れていたのか、などをお伝えします。
「治療以外で何か自分でも取り組めることはないか?」と考えている人の参考になれば嬉しいです。

 

なぜ食事療法を取り入れたのか

広汎子宮全摘手術で1か月弱の入院が終われば、あとは家に帰れると信じて頑張っていた私ですが、検査の結果、傍大動脈リンパ節まで転移が認められ、追加で抗がん剤治療をすることを告げられました。

がんが分かってから、ことごとく、自分の予想よりも悪い結果ばかりが突きつけられてきました。
とは言っても、そこで諦めるわけにはいきません。
2歳の娘のためにも「生きるためにやれる事は全てやって、後悔しないようにしよう!」って決めたんです。

そこで、取り組もうと決めたのが生活習慣や食生活の見直しでした。

というか、これをやらずに、がんを作ってきた生活と同じ生活をまた続ければ、仮に抗がん剤でがんを一時やっつけたとしても、またすぐ再発してしまう…
それだけは絶対いやだ…!!!
何もせずに後悔したくない、それで死んだりしたら、娘に顔向けできない。

そんな気持ちで、まずは食生活を変えていこうと決意したのでした。

食事療法の参考にした本

私が参考にしていた本は、以下の2冊です。

①『今あるガンが消えていく食事』(西台クリニック院長 済陽高穂 著)

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※私が実際に見ていたのは10年前に買った本なので、一部内容が違うかもしれません。

②『ガンを消す食材別レシピ』(監修:西台クリニック院長 済陽高穂)

ご迷惑をおかけしています!

10年前なので、今のようにSNSからの情報はあまりなかったものの、それでもネット検索などで多くの情報がありました。
どれを信じれば正解なのか、なんてもちろん分かりません。

でもこの本は、奇抜なことが書いてあるわけでもないし、珍しい食材を取り入れる内容でもなく、私でも取り組めそうな食事療法だったんですよね。
書いてある内容やレシピも納得できるものだったので、「この先生のやり方にしぼって取り組もう」と決めました。

正解は分からないんですから、疑ってしまったらいくらでも目移りしてしまって、迷いが出ます。
それが嫌だったので、もう「コレ!」と決めて信じてやり通すことにしたんです。

済陽式がん食事療法の基本方針9項目

この食事療法について知りたい場合は、しっかり済陽高穂先生の最新の書籍を読んでもらいたいのですが、先述の『今あるガンが消えていく食事』で紹介されていた「済陽式がん食事療法の基本方針9項目」を簡単に紹介します。
私も基本的にはこれらを守った食事をとっていました。

①限りなく無塩に近づける
②牛肉・豚肉・羊肉・馬肉は禁止
③新鮮な野菜・果物をたっぷりとる
④未精白の穀物や豆類をとる
⑤ヨーグルト・海藻・キノコをとる
⑥レモン・ハチミツ・ビール酵母をとる
⑦使う油はオリーブ油かゴマ油
⑧禁酒・禁煙
⑨自然水を飲む
なぜか、ビール酵母は買わなかったような気がします。高かったんだっけな~?
何しろ、無添加のものや、有機栽培の野菜、平飼いの質の良い卵…などはやっぱり高いんですよね^^;
全て取り入れようとすれば費用もかさみ、キリがないので、とりあえずビール酵母は諦めたんだと思います。
(10年以上前のことなので記憶が曖昧でごめんなさい!)

食事療法をしていた頃の1日の食事

上記の9つの基本的な方針を取り入れた食事レシピが、この本に載っていたので、それらを参考にして献立を考えていました。
はっきり言って10年前のことだし、当時写真なども残していなかったので、記憶は曖昧なんですが、どんなものを食べていたか思い出しつつ、一例をあげますね。

【朝食】
低速ジューサーで作った野菜ジュース(りんご・レモン・ニンジン)500ml
全粒粉の食パン
サラダ
平飼い卵の目玉焼き
ハチミツ入りヨーグルト
【昼食】
とろろそば
【おやつ】
果物、ドライフルーツ、ナッツ
【夕食】
野菜ジュース(りんご・レモン・ニンジン・小松菜)500ml
玄米ご飯
野菜スープ
鮭とキノコのホイル焼き
レンコンサラダ
ハチミツ入りヨーグルト

この食事療法の肝は、大量の野菜を摂取するために、1日1~2リットルの野菜ジュースを飲むことでした。
すごい量ですよね!

最初、ジューサーに種類があるのも分からず、安いものを買って作っていたのですが、低速ジューサーといって、食材が酸化しづらく、栄養素が壊れにくいジューサーがあると知って、4万円くらいのものを買い直したんです。

使っていたのは、ヒューロムというメーカーのジューサーです。

このジューサーで毎日朝晩、ジュースを作って摂取!
リンゴとレモンとニンジンの組み合わせが一番美味しかったので、ほとんどこの組み合わせで、たまにそこに小松菜を足したり、トマトを入れたり、味変もしていました。

味は美味しかったです。
まずかったら続かないので…(;^ω^)

野菜は、ネット通販で、無農薬のリンゴとレモン、ニンジンを購入。
義母が野菜を作っていたので、ニンジンや小松菜を持って来てくれることもあり、すごく助かりました。

余談ですが、野菜ジュースを作ると、毎日大量の搾りかすが出るんです。
ハンバーグのタネに入れたりして活用もしていましたが、毎日だと料理に生かすのも限界があったので、私はコンポストを使って肥料作りをしていましたよ。

そのまま捨てるなんてもったいないですもんね!
作った肥料は、畑をしている義母にプレゼント。
そしてまた作った野菜をいただく…良い循環でした♪

 

抗がん剤治療の入院中の食事はどうしていたか?

このような食事療法をし始めたのですが、3週間に1度の抗がん剤治療時には入院しなきゃいけないので、中断してしまうんですよね。
いつも大体4泊入院して抗がん剤治療をしていたので。

でも入院中もやれることはやっていました。
こんな感じです↓↓

①病院食は豚肉・牛肉を禁止にしてもらった
②市販の野菜ジュースを持ち込み、毎食飲む
青汁万田酵素を持ち込んで摂取
(万田酵素は、53種類の植物原料を発酵・熟成させたものです)
ハチミツを持ち込んで摂取
ヨーグルトを売店で買って食べていた

こんな風に入院中も継続して、食事療法をしていたおかげもあるのか、私は抗がん剤の副作用はそれほどきつくなかったように思います。
胃の気持ち悪さなどはもちろんありましたが、吐き気止めだけで何とか乗り切れていて、吐いたことはなかったです。
ま、食事療法のおかげなのかは分からないですけどね。

ちなみに、私は主治医や看護師に特に食事療法について相談はしませんでした。確か…
民間療法なので自己判断だと思ったし、食事療法の内容が、それほど特別なものを食べるとかそういう内容ではなかったので、私は必要ないと判断しました。

本当はちゃんと相談して行なった方がいいと思います。
体質や治療によって、食べてはいけないものなどの注意がある人もいると思いますので。

食事療法に取り組んでいた期間とコストの話

食事療法に取り組んでいると、こんな悩みが出てきます。

・無農薬とか無添加の食品って高い…いつまで続ければいいの?
・家族と別の食事を作るのが大変
・食べない方がいいと言われてる食べ物、いつまでガマンすればいいの?

これらの悩みがストレスになって、免疫が落ちてしまったら元も子もないので、私は期間を決めて食事療法に取り組んでいました。

抗がん剤治療が2012年12月~2013年4月までの6クールあって、2013年6月に転移がないかどうかPET-CT検査をすることになっていたんです。
このPET-CTで転移がない、という結果が得られたら、一旦食事療法に区切りをつけよう、とそこを目標にしていました。

ですので、しっかりめに食事療法に取り組んでいたのは半年ほど、ということになります。

また、食事療法で気になるのはかかるコストですよね…
この食事療法で使用したものの主な金額はコチラ↓
記憶が定かではなく、ざっくりですみません!

食事療法にかかったコスト
項目 金額
食事療法に関する本 3~4冊 約5,000円
高速ジューサー 約9,000円
(のちに使わなくなり売りましたが、たしか1,000円程度でしか売れなかったような…)
低速ジューサー 約40,000円
万田酵素1か月分 約7,000円
青汁1か月分 約3,000円
野菜ジュース用無農薬野菜 たぶん20,000円/月 くらいかな?
(記録も残ってないので、分からないのですが、今の無農薬野菜ジュースセットの金額から概算しました^^;)

やっぱり、なかなか費用がかさみます…
あとは、卵も平飼いの良い卵にすることで値段は2倍程度、調味料も1.5倍程度の良いものにしたりしていましたので、他にも費用はかかっていますね。

でも、逆にお酒やお菓子を買わなくなった、とかで抑えられた費用も一部ありました。

お金に余裕があれば、身体によいものを食べ続けた方が、もちろん安心なのですが、我が家の場合はそうもいかなかったので、半年だけと決めて費用をかけました。

仕事も休んでいて傷病手当のみだし、家計としては厳しかったのですが、県民共済のがん特約をつけていて一時金をもらえていたので、こういう費用にもお金をかけられたと思います。
カツカツでしたが、それでも命に代えられるものはなかったので、期間を決めて取り組んでしました。

食事療法まとめ

10年以上前のことだったので、あやふやな所も多くありましたが、以上が、ステージ3の状態だった私が抗がん剤治療と並行して取り組んでいた食事療法でした。

・抗がん剤治療以外にできることが食事の改善だった
・ストレスにならないように半年と決めて取り組んだ
・済陽高穂先生の食事療法を参考にした
・入院中も出来る範囲で食事療法を継続した
・それなりにコストはかかった

それぞれ病状も状況も違うので、同じように取り組めば効果があるわけではないと思いますが、少しでも何かの参考になれば嬉しいです。


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