広汎子宮全摘手術~入院、いよいよ手術、その後どうなる?!

子宮頸がんの治療

実際、広汎子宮全摘手術はどんな経過で行われるのか?
術後はどんな状態になるのか?

当時の私は、こんな事を考えて、漠然とした不安に襲われていました。
本やネットで調べてはみるものの、今のようにSNSもあまり普及してなかったので、リアルな体験談などを知る機会が少なく、想像ができなかったんです。

少しでもどういう事をするのか、どんな風になるのか、と分かっていると心の準備ができますし、漠然とした不安が少し軽くなったんじゃないかな、と今思っています。

この記事では入院から広汎子宮全摘手術の直後までを書いていきますので、そういう同じような不安がある方の参考になれば嬉しいです。

入院までの経過のお話はコチラの記事を見てみてくださいね↓

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子宮頸がん検診を受けて「要精密検査」となると、これからどうなるんだろう、と不安になりますよね。先が見えないと不安は増していくもの。少しでも頭の中に、これから起きるかもしれない事を入れておくと、心の準備ができます。 あくまでも私の場合の一例に...

手術4日前に入院 病院では何してた?

入院は、初診の2012年10月23日から、ちょうど1か月後の11月22日でした。

手術が11月26日だったので、4日も前に入院。
ちょうど土日とか重なるらしく、早めに入院して、その間の土日は外泊していいよ、みたいな日程でした。

それなら月曜に入院でいいじゃん!と思いますが、検査とか色々あって、入院日は病院の都合もあるので仕方ないですね。

入院初日は下記のようなことをして過ぎていきました。

・採血
・尿の測定
・剃毛
・麻酔医や手術室の看護師の説明

それ以外は特にやることもなく、まだ元気なので、何となくベッドで横になっているのも気が引ける気持ちでしたね。
入院前に買った子宮頸がんの本を読みながら「手術して、リンパ節に転移してると分かったら抗がん剤もありそうだな」などと考えていました。

2日目は尿の測定。
大きめの計量カップに尿をためて、機械に入れて量を測定するのですが、これが、術後尿カテーテルが取れてからもずっと続きますし、抗がん剤治療の時もずっと続きます。

排尿障害とか腎機能を見たりするのに必要らしいのですが、トイレに行くと個人個人の計量カップがあって、みんなそれに貯めてトイレから出てくるので、最初は何とも嫌でしたね^^;

その日は、尿の測定を終え、昼食を食べてから外泊で自宅へ。
あえて、このまま家に戻らない方がいいかな、とも思いましたが、やはり少しでも娘と一緒にいたくて、一泊だけど帰りました。

この土日の外泊のことが日記に残ってますが、今この時の日記を見ても涙が出そうになります。
病院に迎えに来てくれた時の娘の嬉しそうな笑顔…
次の日別れる時の娘の涙…

生まれてからずっと一緒だったママが急にいなくなって本当に寂しかったと思います。
でも2歳なりに理解しようと思って泣くのを我慢したり、でもやっぱり泣いてしまったり…
私が健康でさえいられれば、させなくて良かった経験をさせてしまったと思って、本当に胸が引き裂かれる気持ちでした。

でも、だからこそ「絶対に元気になってやる!」と思ったんです。

後ろ髪を引かれる思いで病院に戻り、手術前日はお風呂に入ってから輸液をずっと点滴してました。
点滴してると本も思うように読めないし、いよいよ病人らしい生活に突入しました。

食事は軽めのものを夕食まで。
21時までは水・お茶だけ飲めますが、その後は何も飲めません。

いざ広汎子宮全摘手術当日!

2012年11月26日、いよいよ手術の当日。
当日は母と夫が来てくれました。

お昼の12時に、歩いて手術室へ。
手術台に乗って背中に注射を打たれたり、管を入れられたりして、もうなるようにしかならない!と身を任せて、麻酔医から「じゃ、点滴からお薬入れると眠くなるよー」と言われたら…

もう次の瞬間、手術は終わっていました!!

全身麻酔なので当たり前なのですが、ホント気づいたら終わっていました。
実際は5~6時間の予定が、8時間くらいかかったようです。

麻酔から覚め、目を開けると夫の姿が…
そこからは急に悪寒がしてガタガタと震えが来て、あちこち痛くて苦しいし、便は漏らしちゃうし…
目が覚めて地獄が始まった感じでしたね。。。

痛み止めの注射を何度か打つも痛みで寝れず、度々ナースコールを押してました。
座薬を入れてもらって何とか少し眠ることができましたが、薄暗い部屋で苦しかったのを今でも覚えています。

でも、その日は母が泊まってくれていたので、本当に心強かったです。
それにしても、母も娘がこんなに苦しんでいる姿を見るのは辛かったと思います。
私も、もし娘がこんな目に遭ったら…と考えると、胸が引き裂かれるような想いですね。

手術直後は悶絶の日々…

手術後2日間は日記が途切れていました。
たぶん書く余裕がなかったんですね(笑)

日記がないのもあるし、きつい事、辛い事って人間忘れるように出来ているのか、この手術直後のことはあまり覚えていません…(笑)

確か、翌日すぐに起き上がって立つように言われて、すごくきつかったような記憶があります。
血栓予防もあるし、すぐ起きなきゃいけないっていうのは、娘を出産した時の帝王切開の時にも経験してましたが、本当に「こんな状態で立てるわけないじゃん!!」って感じだった気がします。

尿カテーテル、痛み止めの管、お腹にドレーン…などなど色んな管にもつながってましたしね。
お腹のドレーンは最初ついてなかったのかな?
ちょっと覚えてないのですが、4日目の日記に「だいぶ浸出液が出てるため、ストーマみたいなのをつけてもらった」と書いてありました。

術後5日目の日記に「だいぶ楽になって、ベッドもフラットから手すりのみで起きられるようになった」と書いてあるので、それまでは起きるのもベッドの頭を上げて、何とか起きていたと思われます。
記憶が曖昧なので、参考までに手術後の計画表みたいな「クリニカルパス」というものを載せておきます。

これによると、2日目から5分粥食が始まって、トイレにも行くようになってますね。
尿はカテーテルが入っているので、排便だけです。
3日目くらいは下痢になって、下痢止めをもらった、とメモが残っていました。
その後は普通便に戻り、日に1~2回と落ち着いてきたようです。

4日目にようやく術後、初シャワーでさっぱり!
ご飯もこの辺りから普通食になりました。
すぐに全部は食べられませんでしたけどね。

入院から手術直後までのまとめ

以上が、入院から手術直後までの経過になります。

・入院は病院都合で早めになることがある。
私の場合は、外泊する余裕もあった。

・手術前も色々やることがある。
でも元気なのでヒマ。本などヒマつぶしが必要。

・手術は麻酔であっという間!
直後は悶絶。付き添いがいると心強い。

・こんなの治るのか…と思うけど5日目くらいからはだいぶ楽になる。

まずは、手術が無事に終わって、感染症や合併症なく動けるようになる、というのが手術直後の目標となるのですが、それは問題なくクリアできました。

入院後半は、いよいよ尿カテーテルが取れて、排尿障害がどうなるのか、転移はあったのか?など、課題が盛りだくさん!
また別記事で書きますね!


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