子宮頸がんを克服した食事療法の具体的な準備とは?

食事療法

がんになると「食事を身体に良いものに変えなきゃ!」と思って食事療法を考える方もいると思います。

でもそうは言っても何から手を付けたらいいのか分からず、検索するだけで時間がどんどん過ぎていってしまう…なんて人もいるのではないでしょうか?

今日はそんな方がすぐ行動に移せるように、私が取り組んだ食事療法について具体的にどんな準備から始めていったのかということをまとめていきます。

食事療法については以前にも記事にしていますが、今回はより具体的な内容にしてすぐマネできるような記事にしました。
前の記事もあわせて読んでいただくと、より分かりやすいと思います↓↓

ステージ3の私が抗がん剤治療と並行して取り組んだ食事療法
広汎子宮全摘手術後、傍大動脈リンパ節まで転移があることが発覚し、ステージⅢc2期の状態と判明した私。 術後に抗がん剤治療を6クールすることになりました。 主治医を信じて治療に臨む、ということ以外に、自分で何かできることはないか、と考えて取り...

もちろん手術や抗がん剤治療の成果もありますが、この食事療法を頑張ったおかげもあってか、その後転移や再発もなく過ごすことができています。

あくまでも私がやってきたことでしかありませんが、治療以外でも自分で何か変えていきたい、食事療法やってみたい、という方の参考になれば嬉しいです。

私が試した食事療法はコレ!

では早速、私が取り組んでいた食事療法について紹介していきます。

ネットで見つけた済陽高穂先生の「今あるガンが消えていく食事」

まず、食事療法をし始めた時の私の状態はというと、子宮頸がんⅠb2期という診断を受け広汎子宮全摘手術を受けたもののリンパ節転移が見つかり、術後6クールの抗がん剤治療が必要と言われたとことでした。

抗がん剤治療をすることが判明した頃の詳しい話はコチラの記事をご覧くださいね↓↓

子宮頸がん 術後の治療は抗がん剤か放射線か⁈ ステージ3の私の場合
子宮頸がんの治療は、手術療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤治療)の3つがあり、単独で行なったり、組み合わせて行ったりします。 病気の進行具合や治療後の妊娠希望の有無などによって、治療方法が選択されます。 (ステージや治療方法については、こ...

手術をしてがんを取り切れば治ると思っていたのに、転移していることがわかり「身体中にがんが回ってしまうかも」という事実に「身体の中をどうにか変えなきゃいけない!」という気持ちが湧いたんです。

そこで色々ネットで検索していてたどり着いたのが済陽高穂先生「今あるガンが消えていく食事」という本でした。

これは当時の古い本なんですが、現在は最新版:ガンが消えていく希望の食事術という本が最新版のようですので、興味がある方はこちらを参考にしてみてください。

私が食事療法を始めたのは2012年で10年以上前ですので、今のようにインスタなどのSNSで情報があふれているというわけではありませんでした。
ですので、インターネットで検索して出てきたいくつかの医師の本の紹介などを見て、この「今あるガンが消えていく食事」を選んだのですが、この本を選んだ理由はいくつかあります。

  • 実績のある医師が書いた本だったから
  • 手に入りやすい食材でできそうな食事だったから
  • 載っていたレシピが美味しそうだったから

今は情報があふれているので、何を信じたらいいのか分からず情報迷子になっている人もいると思うのですが、できればしっかりした書籍などで情報を得て「コレだ!」と思うもの一つに絞って取り組むのがいいのではないかと思います。

済陽式がん食事療法の基本方針9項目

済陽高穂先生の食事療法にある基本方針9項目というのをご紹介します。

取り組むにあたっては先ほど紹介した最新の書籍である最新版:ガンが消えていく希望の食事術でしっかり内容を読んでもらいたいのですが、私が食事療法をしていた時はこの「済陽式がん食事療法の基本方針9項目」を元にやっていました。

①限りなく無塩に近づける
②牛肉・豚肉・羊肉・馬肉は禁止
③新鮮な野菜・果物をたっぷりとる
④未精白の穀物や豆類をとる
⑤ヨーグルト・海藻・キノコをとる
⑥レモン・ハチミツ・ビール酵母をとる
⑦使う油はオリーブ油かゴマ油
⑧禁酒・禁煙
⑨自然水を飲む

9項目というと「えー、こんなに~?!」と思うかもしれませんが、一つずつを見るとそんなに珍しい食材を用意するわけでもないし、変わったことをするわけでもないし、がんに限らず身体に良い健康的な食事をすれば良いのかな、と思えたんですよね。
だから私も「やれるかな」と思って取り組みました。

メインは大量の野菜ジュースを飲むこと

先ほど上記の「済陽式がん食事療法の基本方針9項目」で、「それほど変わったことをするわけでもないし」と言ったのですが、「③新鮮な野菜・果物をたっぷりとる」という「たっぷり」がすごい量なんですよね^^;

しかも、栄養成分が損失しない「生」で野菜を大量に摂取することが重要という事で、「大量の野菜ジュースを作って飲む」というのが、この済陽式食事療法の肝となっています。

野菜・果物の生ジュースを1日1.5L~2L飲むのが目安です。

美容のために水を2L飲む、とか言いますが、それもなかなか大変なのに野菜ジュースを作って毎日飲むのはなかなか大変です^^;

一番大変そうに思ったのは「四つ足動物の肉NG」

でも取り組む前に一番「大変そう」と思ったのは②の「牛肉・豚肉・羊肉・馬肉は禁止」でした。

豚肉は料理も簡単でよく食べていたし、ハムやベーコンもよく使っていたので何を代わりにしたらいいのか最初は戸惑いました。

他の項目の「未精白の穀物や豆類をとる」「ヨーグルト・海藻・キノコをとる」「レモン・ハチミツをとる」「使う油はオリーブ油かゴマ油」などは家族の健康にも良いので取り入れようと思えたのですが、肉禁止に家族を巻き込むのはちょっと気が引けました。

それでもずっと家族別々のメニューは辛いし、当時2歳の娘の食育的にも同じものを食べないのはどうかな?と思ったので、ちょっとなら使ってもOKだった鶏肉を使ったり、魚メニューで乗り切りました。

よく食べていたものの具体的なレシピなどは、今後記事にしていく予定ですのでお待ちくださいね。

食事療法を始める前の準備

次に、食事療法を始める前に実際に準備したことやモノを紹介していきます。

また、当時を振り返ってみて「最初からコレがあれば良かった」「あの時にコレがあれば使ったのにな~」と思うものも紹介します。
この10年で色んな商品も出て来ていて、昔よりこの食事療法の実践が楽になるんじゃないかな、という目線でも紹介しますね。

これから食事療法に取り組もうと思っている方はぜひ参考にしてください。

低速ジューサーを購入

食事療法のメインである野菜・果物の生ジュースを作るには、この「低速ジューサー」が必要です。

ジューサーにはスクリューの回転の速さにより「低速ジューサー」と「高速ジューサー」があります。
その名の通りジュースが出来上がる速度に違いがあるのですが、食事療法という観点からすると「低速ジューサー」の方が刃にあたる回数が少なく酸化しにくいため栄養素が壊れにくいんです。

ですので、食事療法で生ジュースを作るためには「低速ジューサー」を手に入れてください。

「ミキサーなら家にもあるんだけど…」という人もいるかもしれませんが、ミキサーも高速ジューサーと同じ理由で酸化しやすいので、やはり「低速ジューサー」がおすすめです。

ちなみに私が使っていたのは「ヒューロム」という会社の低速ジューサーです。
同じ型のものはさすがに10年以上前でなかったので、似たものを載せておきますね↓↓

この私が使っていたタイプは、野菜や果物を入れるところが細めだったのである程度カットして入れる必要があったのですが、さすが10年でジューサーもすごく進化していました!
リンゴもカットせず丸ごと入れられるものがあるんです!

これは毎日大量のジュースを作らなければいけない食事療法実践中の方にはかなり嬉しいポイントだと思います。

いくつか紹介するので参考にしてくださいね↓↓

ちょっと高いですが、沢山入って洗いやすそうなジューサー↓↓
★ヒューロムスロージューサー H-200シリーズ(Amazon)

上記のヒューロムのモデルより少し安くてフローズンも作れるジューサー↓↓
★クビンス ホールスロージューサーEVO-800 ホワイト(Amazon)

無農薬野菜の入手先を決める

野菜ジュースには色んなバリエーションがありますが、人参とリンゴとレモンが一番飲みやすい組み合わせのようです。

私もこの組み合わせを基本にして、たまに小松菜やトマトを入れたりしてました。

ですので、この人参とリンゴとレモンの無農薬、低農薬のものをなるべく安価で手に入れられるように手配しましょう。

これらの野菜や果物は常にスーパーにあるイメージですが、農薬や防腐剤などが使われていない安全なものを手に入れようとすると、季節によっては手に入りにくかったりします。
それに量も多いのでネットで定期的に購入するのが良いと思います。

量が多いと重くて大変ですしね

食事療法している方用にセットを売り出しているところもあるので、ご紹介しておきますね。

ピカイチ野菜くん(楽天市場)

「人参+りんご+レモン」の定番セットから、面倒な時に便利な「冷凍人参ジュース」やジューサーまで売っています。

budounoki ぶどうの木

ここは有機野菜専門の八百屋さんによるネットショップで、こちらも有機栽培野菜ジュース用のセット商品があります。

あとは、やっぱり「人参だけほしい」とか「リンゴが足りない」とかになってくるので、楽天市場などで無農薬、有機栽培のものを探しました。

当時利用していたお店は忘れてしまったのですが、いくつかお店を載せておきます。↓↓

青森期待の新人商店(楽天市場)


規格外の無農薬野菜、有機栽培野菜が安く手に入ります。

おやさい村(楽天市場)


農薬、化学肥料不使用の人参やレモンが購入できます。

ジュースにするだけなので規格外で値段が安くなっているものなんかもよく買ってましたね。
今はメルカリでも野菜を変えたりしますし、SNSの個人間で購入したり、工夫次第でなるべく費用を抑えることができます。

でも、値段にとらわれて安全の質が担保されていないものを口に入れるのは避けたいところ。
身体が敏感になっている闘病中、そういうところは気をつけたいので、なるべく公式ホームページがあって内容がしっかり確認できるところで購入してほしいと思います。

あとは地元の直売所を利用したり、義母が作ってくれた人参や小松菜を使わせてもらっていました^^

生ごみ用のコンポストを購入

これは食事療法に直接関係はないのですが、ジュースを作った後に出る大量のしぼりかすが結構悩みの種で…

毎日大量に出るので捨てるのは気が引けて、気持ちも何だか落ち込むんですよね。。。

どうせなら有効活用したいと思って、肥料が作れるコンポストを買いました。

無農薬の栄養価の高い野菜や果物のしぼりかすなので、ドレッシングにしたりハンバーグのタネにしたりと食べる事に使うのはもちろんなのですが、それでも毎日のことなのでどんどんたまってしまうんですよね。

料理上手で色んな料理に使えるよ!っていう人じゃなければ、この生ごみから肥料が作れるコンポストがおすすめです。

もちろんそのまま捨ててもいいんです。
でも何となくもったいない・・・という方は、肥料にするだけで罪悪感も少なくなるので試してみてください。

こんなバケツみたいなやつです↓↓

★コンポスト 生ゴミ発酵器(Amazon)

家庭菜園の肥料に使って、自分でも何か無農薬野菜を作れれば最高ですね。
我が家は義母が野菜を作っていたので義母に使ってもらっていました。

調味料を変える

済陽式食事療法では「減塩」が大事なポイントでしたし、白砂糖は原則的にガンの食事療法では避けた方が良いとされているとのことで、調味料もガラッと変えました。


当時はとりあえず「減塩」となっているものを選んでいましたが、今は添加物なども知識もついたので、それを踏まえておすすめしたい調味料をご紹介します。

闘病中の敏感な身体にはなるべく添加物も入れたくないので、ちょっと値は張りますが質の良いものを選んで使いたいですね。
まずは基本の調味料からご紹介します。

やさ塩(Amazon)


食塩相当量の半分が塩分が50%カットされています。

減塩しょう油(Amazon)


こちらのしょう油はスーパーでよく売っている安いお醤油と違い、余計なものが入っていないのでおすすめ。

きび砂糖(Amazon)


精製されていないので、カリウム・カルシウムなどミネラルが含まれています。

ハチミツ(Amazon)


特におすすめのハチミツはありませんが、ちょっとお高めの質の良いものであれば尚良し。
ヨーグルトに入れたり砂糖の代わりに料理で使っていました。

次に、当時は知らなくて使っていなかったのですが、知ってたら使いたかったのが「糀」を使った発酵調味料です!

発酵食品なので、腸の働きにも良かったり、旨味が強いので塩分を抑えることができたり、他にもメリットが沢山あります。
どんなメリットがあるかは下記サイトを参考にしてください。
(参考:発酵食大学『麹で作る3つの発酵調味料・塩糀・しょうゆ糀・甘酒』

「糀」を使った発酵調味料各種

・甘酒・・・白砂糖代わりに!腸に良いオリゴ糖も豊富。
・塩こうじ・・・旨味があるので塩分が抑えられる
・醤油糀・・・醤油と味噌の間みたいな感じで使いやすい
・玉ねぎ糀・・・添加物が気になるコンソメや中華だしの代わりになります!

最後に〜スムーズな準備でスムーズなスタートを

今日はここまでで、食事療法に取り掛かる前の準備について具体的にまとめてみました。

食事療法をやろう!と思っても、抗がん剤や放射線治療のこと、家族のこと、体調のことなど考えることが他にも沢山あって面倒になる方もいると思います。

調べているうちに何がいいのか分からなくなって結局何もできなかったり、かえってストレスだけ溜まってしまったり…

そんな方がこの記事を見て少しでもスムーズに食事療法に取り組めれば嬉しいです。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!

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