子宮頸がん 術後の治療は抗がん剤か放射線か⁈ ステージ3の私の場合

子宮頸がんの治療

子宮頸がんの治療は、手術療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤治療)の3つがあり、単独で行なったり、組み合わせて行ったりします。
病気の進行具合や治療後の妊娠希望の有無などによって、治療方法が選択されます。
(ステージや治療方法については、こちらを参照してください。
→『公益社団法人 日本産科婦人科学会』https://x.gd/AkIyD

私の場合、初めはステージⅠb2期と診断されていたので、根治療法として広汎子宮全摘手術をしたのですが、リンパ節転移が確定し、術後の診断ではステージⅢc2期の状態。

診断から手術までの記事はコチラ↓

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この手術でガンを取り切ってしまえば終わると思っていたのですが、待っていたのは抗がん剤治療…

今回の記事では、どうして抗がん剤治療をすることになったのか、その事実を告げられた時の心境、放射線治療を選択しなかった理由、などをつづっていきます。

がんの診断、検査、手術、抗がん剤治療…と、次々に悪い状況に追い込まれていきながらも、何とか乗り越えてきた日々でした。
同じような状況にある方の少しでも参考になれば嬉しいです^^

広汎子宮全摘手術後は、指折り数えて退院を目指す日々

広汎子宮全摘手術での入院は17日間だったのですが、2歳の娘と離れての入院は、精神的にも辛く、毎日「あと〇日すれば退院できる…!」と指折り数える日々でした。

手術後の説明では、「思ったよりもリンパ節の転移が広がっていた。目に見えて取り切れるものは全部取り切りました」との話で、追加で抗がん剤や放射線の治療を行うかどうかは、その取った組織の検査次第と…。

自分の中では、「ひょっとしたら追加治療があるかも…」とは思っていたものの、もともとポジティブに考える性格なので、「とは言っても、実は大丈夫だったりして~」なんて思っていました。

何せ、2歳の娘と17日間も離れて入院しているのに、またさらに入院して寂しい想いをさせるなんて信じたくなかったのです。

「この入院が終わったら、またママとずっと一緒にいられるからね」って言ってきたのに、また入院するなんて言えない…
そんな気持ちでした。

リンパ節転移の診断は2度目のがん宣告のような気持ち

退院を目指して、日々元気になろうと頑張っていた私。
「あともう少しで退院!」という退院の2日前に、主治医から退院時指導がありました。

「取った組織を検査したところ、まだ確定診断ではないが、迅速検査の結果ではリンパ節転移の可能性が高い。抗がん剤か放射線の追加治療が必要になると思う。」と告げられたのです。

目指していた退院はあくまでも「一時退院」で、その後1週間後くらいに「再入院」だと…

これを聞いて私は、がん宣告を受け、子宮を残せないことが確定した時と同じように泣きました。

やっと家に帰って、娘に寂しい想いをさせずに済む、と思ったのに、またこれから入退院を繰り返さなきゃいけないなんて…
自分さえ健康だったら、こんな想いをさせなくていいのに、と自分を責めて、悔しくて、涙が溢れました。

自分の人生で、こんなにも全てが悪い方向に転がっていったことはかつて無かったです。

もともとは「悪く考えても仕方ない!」とポジティブ思考の私。
「とは言っても、大丈夫でしょ!」と、色々乗り越えてきた人生だったのに、がん発覚後は、「とは言っても、早期発見でしょ。子宮全摘はないでしょ!」が子宮全摘となり、「とは言っても、この手術乗り切れば終わりでしょ!」が追加治療が必要となり…

もう自分でどうにも出来ない流れにくじけそうになっていました。

抗がん剤治療決定…放射線治療ではなかった理由

一時退院の1週間後、夫と外来へ、検査結果を聞きに行きました。
入院中の迅速検査で陽性となっていたリンパ節への転移の確定診断の件です。

結果は、骨盤内リンパ節だけでなく、傍大動脈リンパ節までの転移…
ここまで進行している状態は、ステージとしてはⅢc2期
非常に再発リスクの高い状態であると説明を受けました。

また、ここで、ずっと「腺がん」という種類だと言われていたのですが、詳しく検査した結果「腺扁平上皮癌」という、腺がんも扁平上皮がんもある状態だという事が分かりました。
これは、主治医もあまり経験したことのないがんで、医局の検討会でも治療方針の意見が分かれている、との事…

放射線で、まず局所的に治療してから、全身の再発予防的に抗がん剤治療をした方がいい」との意見もあるし、「もう手術をしてしまって、とりあえず病巣は取り切っているから、放射線は再発時の治療用に取っておいて、今は抗がん剤をする」という意見もあると聞かされました。

主治医は後者の意見で、「今後再発になった場合、早く見つけてそこを放射線で叩くことができる。放射線は同じところには照射できないから、今は抗がん剤で全身的にやった方がいいと思う」と。

医師同士で意見が分かれている事を、患者が判断できるはずもなく…^^;

「どうしますか?」と聞かれましたが、ここまでの対応で主治医を信頼していたので、主治医の勧める方針で、抗がん剤治療を選択しました。

抗がん剤治療にしたのには、もう一つ理由があって、放射線治療は、毎日やらなきゃいけなくて、また1ヶ月間入院する必要があると言われたんですよね。

抗がん剤治療も入院は必要なものの、4~5日入院して退院、3週間後にまた入院…というサイクルだというので、娘のためにも、自分の精神的にも、自宅にいられる時間が多い抗がん剤治療の方が良いなと思ったんです。

手術の時の3週間ほどの入院がやっと終わったのに、また1ヶ月も家族と離れ離れになるなんて、もう絶対に嫌でしたから…

広汎子宮全摘手術後、抗がん剤治療決定までのまとめ

今日は、手術後の追加治療についてお話しました。

【抗がん剤治療決定までの流れ】
・広汎子宮全摘手術後の迅速検査でリンパ節転移の可能性が濃厚に
・入院中に確定診断間に合わず、一旦退院
・退院後1週間経過後に外来で確定診断。リンパ節陽性が確定。
追加治療について説明を受け、抗がん剤治療に同意
・1週間後に入院し、抗がん剤治療スタート

今まで経験のない事が、次から次へと襲ってきて、そして自分で選択もしていかなきゃいけない時期で、本当に辛かったです。

今、同じような状況にいる方の少しでもヒントになれば嬉しいです。


私の経験が一人でも多くの方の役に立てば嬉しいです!
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